落合の居拠(いどこ)
池原靖史+冨山正幸
「落合の居拠(いどこ)」を掲載して頂きました!
幅100ミリの極細コンクリート格子梁が織りなす濃密な住空間になっております。
最近、環境工学の世界では「コンクリートは使わないほうがいい」という事になっていたりするのですが、
「できるだけ多くの可能性が残されている状態」が、より豊かではないかな、と私たちは考えています。
今回は新建築さんにお願いして、打放しコンクリートの住宅だからこそ、あえて「環境」特集号に
掲載していただくことにしました。
エンボディドカーボンや断熱性能から論じるのを一旦やめて、「コンクリート打放しは
蓄熱体&輻射体として働く優れた仕上げである」という側面を住環境に落とし込みました。
コンクリート打放し内皮には輻射冷暖房の冷温水パイプが敷設されており、
通常の考え方とはちょっと違った合理性を追求した建築です。
環境実測・検証 深和佑太
施工 小川共立建設 合田太郎・合田邦雄
写真 新建築社 山森誠
編集 新建築社 阿部加奈子